特別審査員に訊く! 天野こずえ先生へ15の質問

キラキラ光る世界の始まりは
自分自身の「楽しい」から

MAGCOMIで「あまんちゅ!」を連載中の漫画家・天野こずえ氏に15の質問にお答えいただきました!人々を魅了してやまない、めくるめく天野こずえワールドの原点に迫ります!

1. 漫画家を目指したきっかけはなんですか?

昔から絵を描くのが好きでした。漫画を描くこと自体も好きだったので、漫画をずっと描き続けることができる漫画家には漠然とですが、子供の頃からなりたいと思っていました。

2. デビューするまでのいきさつを教えていただけますか?

高校在学中に友人と「どこの賞でもいいから取ろう!」と約束をしまして、その後に友人が見事に受賞したのがきっかけでした。私も急いで投稿作品を描き始めて、運よく賞にひっかかったのがデビューのいきさつです。

3. 一番最初に描いた作品はどんなものでしたか?

自由帳に鉛筆で30冊くらい、連載形式で「ドラゴンクエストⅢ(DQⅢ)」のお話を描いていました。描き終わったら友達と回し読みして楽しんでおりました。あの「DQⅢ」漫画を描いていなければ漫画家にまではなれていなかった気がします。

4. 一番影響を受けた作品はなんですか?(映画、アニメ、漫画、小説問わず)

その時代その時代で色々な素晴らしい作品がいっぱいあったのですが…高橋留美子先生の「うる星やつら」が根っこにある気がしています。

5. 現在連載中の「あまんちゅ!」の発想のきっかけを教えて下さい。

泳ぐように空が飛べる世界を描きたくてスキューバダイビングのライセンスを取ったのですが、ダイビングをやっているうちに「このままダイビングのお話を描いた方が面白いかも…」と思ったのがきっかけです。

6. 世界観やキャラ作りで意識していることを教えて下さい。

作り物の創作の世界であっても「本当にそこにあったら?」というリアルに感じることができる世界感。キャラの行動や言葉では「もし実在していたらこうする」という多岐に渡った軸を持つキャラ作り。これらを意識しています。

7. ストーリー作りで意識していることを教えて下さい。

自分が何をやりたいのか=一番伝えたいテーマは何なのかを忘れないように主軸にして、それ以外の要素はその主軸がどうすればより良くなるのかという観点から柔軟的に構成していけば形にはなると思います。主軸が何本もある=複合的に絡める構成だとより難易度が高くなります。

8. ネームの際に心掛けていることを教えて下さい。

文字プロットで大きな流れとページ配分をしておいて、いざネーム作業に入ったら今日仕上げる範囲だけを見るようにすることを心掛けてネームを切っています(その範囲外まで気にしてしまうとショートしてしまうので)。ですので、自分の目が行き届くページ数を把握できるようになるのがいいのではないかなと思います。

まずは不恰好だっていいから全部形にしてみるといいです。形にすれば何が足りなくて、何が余計なものなのかも見えて来ると思います。

9. 作画の際に心掛けていることを教えて下さい。

通常コマと勝負コマの使い分けでしょうか? さらりと読んでもらいたいシーンはわざと簡単に単調に描いて、じっくりと見てほしいシーンは魂を込めて描き込みます。

10. 漫画制作において一番大切にされていることを教えて下さい。

まずは自分が楽しいのかどうかです。自分自身を楽しませることができないお話は、他人を楽しませることは難しいと思っています。自分が楽しいものだって他人を楽しませることが難しいことが多々ありますから…。

自分が楽しいのだから、世界のどこかにちょっとでも同じ想いになって楽しんでくれる人がいたなら幸せだな…と思って描いています。

11. 天野こずえ先生にとって、ファンタジーの醍醐味とはなんでしょうか?

作り物の世界なのに、まるで本当にありそうと夢想できたり、そんな世界があったのなら行ってみたいなとワクワクできることでしょうか?

12. もし、ファンタジーコミック部門にご応募されるとしたらどんなテーマを組み合わせますか?

現実世界から繋がる非現実を感じられるようなテーマを軸にしたお話あたりでしょうか。

13. ファンタジー作品を描く際に気をつけなければならないことはありますか?

作り物ということを忘れられるくらいに空想世界をリアルに感じられるように描いてほしいと思います。

14. 応募作品を見る際に一番注目するところはどこですか?

みなさんが伸び伸びと描きたいものを楽しんで魂込めて描けているのか、場面場面を通して伝わってくる熱量が見たいです。

15. 最後に応募者の方々に向けてメッセージをお願いいたします。

投稿作品だからといって肩に力を入れすぎず、いつも通りの自分の色を出すことができれば結果的に一番いいものが生まれるんじゃないかなと思います。今のご自身が表現できるベストを、楽しんで形にしてみましょう!

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