各部門インタビュー GIFアニメーション部門

作品を完成させる喜びを、
3秒間に!

2014年に設立され、「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」、「アトム ザ・ビギニング」などを制作したアニメーション制作会社「SIGNAL.MD」。デジタル作画を中心としたアニメーション制作を得意としているスタジオだが、本コンテストでは「GIFアニメーション」を募集している。一体なぜGIFアニメーションなのだろうか?プロダクション I.Gで数々のアニメ企画を担当したSIGNAL.MD代表の森下勝司社長にインタビューを敢行!次世代のクリエイターに向けた熱い思いを伺った。

なぜ「デジタル作画」の「GIFアニメーション」で「3秒」なのか?

はじめに、SIGNAL.MDが「デジタル作画」をこだわる理由を教えてください。

今回、IGポート各社で賞の企画を考えるというお話をもらったときに、まず考えたのは、「SIGNAL.MDらしさ」です。「SIGNAL.MD」ってIGポート各社の中で最も「デジタルでのアニメーション制作」をしている会社なんです。

アニメーション制作というと、まだペンと紙というイメージが強いですが、SIGNAL.MDではデジタル作業を積極的に取り入れることで全体の進行の省力化を図っています。

今アニメーションを一本作るのに何十人という人が関わっていますが、まだロスが大きいと考えているのです。たとえば、制作進行が原画を回収する時、いまだに車で行っているところも多いですが、デジタル化することで、そもそも紙を回収を行くという手順を省略できます。メールベースや、サーバー間でやり取りができますから。なので、うちは回収用の車を1台も持っていませんし、回収に向かう場合も電車等を使うことが多いです。

ほとんどのやり取りはネットを介しているということでしょうか?

そうなりますね。つまり、デジタルでの環境を整えることで、今よりも作業ロスが少なくなり、将来より少人数でアニメーションを制作することができるようになるわけです。

少人数になれば、クリエイターの一人あたりの収入が多くなりますし、今現在の「隣の部署の人が何をやっているかわからない」という縦型の構造から、横に連携をとりながら作業ができるというメリットも生まれます。

なので、今回の募集にあたっては、未来のクリエイターを探すために、「デジタル作画」が前提になる「GIFアニメーション」を募集することにしました。

「3秒以上」というのには何か理由がありますか?

いきなり30分のアニメーションを作ってくださいと言ってもなかなか難しいですし、たくさん応募してきてほしいという思いもありました。

丁度SNSで短い時間でループ再生のできる動画が目につき、「GIFアニメーションはどうだろうか」という話になり、「デジタル作画」の「GIFアニメーション」で「3秒以上」に落ち着きました。

楽しんで作ってもらいたい

「SIGNAL.MD」としてどのような作品を求めていますか?

SIGNAL.MDだからといって特に重視しているポイントはありません。もちろん、ファミリー向けといった会社の色はありますが、作品として求めるものは本当になんでも大丈夫です。

むしろ「これはちょっとどうだろうか?」と考えているものをどんどん出してきてほしいです。実際プロでも、この期間できちんと完結したストーリー性のある作品を作るというのは難しいと思います。

応募されてくるほとんどの作品は一発芸や出オチという形になるでしょう。なので逆にパッと見で面白い!と思わせるものをたくさん作ってみてください。さらに言えば「一本の作品をクリエイター側でどうプロデュースするか」を体験してほしいと思っています。

具体的にはどういった体験をしてほしいでしょうか?

作品とはそもそも、様々な要素をひっくるめたものです。単純に尖った要素を丸くすれば埋もれてしまい、印象に残らない。その要素のバランスのとり方を、色々試行錯誤して短い時間にギュッと詰め込んでほしいです。

キャラクターをどう作って、どう動かすか。撮影処理や背景、色彩設計はどうするか。限られた制約の中で様々な問題にあたってみて、どんどん気づきを得ることを繰り返してみてください。

内容もギャグ的なものかもしれないし、かわいいキャラクターものかもしれない。表現はカラーでもモノクロでもいいし、ツールはFLASHでもなんでもいい。一人でいくつも作ってもいいし、何人かで一本を作ってもいい。本当に何でも考えられると思うので自由に作っていただきたい。

ただし、その作品は3秒以上でデジタル作画であること。それだけの制約の中で、「受け手の人がこの作品を見てどう思うだろうか」を考えて作ってほしいですね。

次の世代に向けて

それでは、これから応募される方に向けて一言お願いします。

今回、この3秒以上でGIFアニメーションという条件は、今まで世に出ていなかった優秀な方にとって非常に挑戦し甲斐のあるものになっているのではないかと思います。

というのも、いわゆるデジタルネイティブな方が増えてきている昨今、既にデジタル作画を使って色々やってらっしゃる方は少なくないと思います。またデジタル環境であればアナログと違って作業時間を省力化できます。取っ掛かりのハードルが低くなったことで、一人でも色々な体験をすることができます。

この体験は、SIGNAL.MDを含めて業界全体が注視していくべきことだと思っていて、現在のアニメーション業界は人海戦術的に多くの人が関わっていますが、予算の上限が決まっているので、分母が多くなればなるほど一人あたりの分配(収入)が少なくなってしまいます。

ですが、省力化や作業効率の向上が図れれば、一人あたりの収益が増えると思います。そうすればもっともっと若い方の活躍の場が広がるでしょう。今回の募集には、そういった体験をしてほしいという意味もこめて、意欲的な作品をお待ちしております。

ありがとうございました!

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募集要項はこちら!

GIFアニメーション部門 株式会社シグナル・エムディ

2014年設立。ファミリー向けアニメーション及びデジタル作画を中心としたアニメーション制作を得意とするアニメ制作会社。

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