特別審査員に訊く! 冲方丁先生・貞本義行先生に一問一答

二大クリエイターが
刺激を求めて君を待つ!

多方面で活躍されている、小説家の冲方丁氏とアニメーターの貞本義行氏に、WITノベルに関する質問にお答えいただきました。お二方の言葉を後押しに、ぜひWITノベル部門にご応募ください!

まず冲方さんにお伺いします。映像化を前提とした小説とはどういったものでしょうか?そして、どういう部分に気を付けて執筆されるのでしょうか?

冲方:
従来、メディアミックスを前提とした小説は単純な構成になる傾向がありました。小説的な手法を捨て、他メディアに翻訳しやすいよう「手加減」するからです。
しかし昨今、集団描写、幻想的描写、心理描写、複雑なセリフ回し、群像劇など、小説独自の手法とされていたものが他メディアでも発揮しうるため、逆に小説にしか出来ないことを追求し、他メディアに刺激を与えることが重要となっています。

それでは貞本さんにお伺いします。映像化をしてみたいと思う小説はどういったものでしょうか?

貞本:
物語の筋以上に、キャラクターが今居る街の空気の匂いや風景の色を感じられるようなチカラを持った作品です。設定面では作り込まれたSFなども好みなのですが、それ以上にその世界特有の善悪や、それを受け取る人間としての違和感といったものに魅力を感じます。

お二方にお伺いします。応募作品を見る際に一番注目するところはどこですか?

冲方:
主題の発見、人物の心理・外貌・背景の描写、世界観の構築、物語の構成、そしてそれらに最適な文体を創造しようとしているかどうかです。

貞本:
上の質問とも被ってしまうのですが、その作品の中にある空気感ですね。その空気感がやがては映像のイメージを膨らませてくれると思っています。

WITノベルに参加した理由と今後期待していることを教えてください。

冲方:
私自身への刺激、人材の育成、業界への貢献。これら三点を満たす企画と判断し、参加を決めました。期待することもこれら三点に尽きます。

貞本:
既存の作品を映像にしたり、著名な作家さんに原作を依頼するためのレーベルではなく、今新たな才能と出会えるかもしれないというところに一番魅力を感じました。

最後に応募者の方々に向けてメッセージをお願いいたします。

冲方:
「一を多に、多を一に」を心がけて下さい。一つのインスピレーションから多数の発想を生み出し、多数の発想から一つの表現へ至る。その繰り返しから、自分独自のもの、世に新しいもの、あらゆる時代で普遍的なもの、という創作で最も重要な三つの層が見えてくるはずです。

貞本:
僕自身を「悔しい!」と思わせてくれて、創作意欲を刺激する作品と出会いたいです。

ありがとうございました。

WITノベル部門の
募集要項はこちら!

冲方丁 小説家、脚本家

代表作「天地明察」「マルドゥック・スクランブル」など


貞本義行 アニメーター、漫画家

代表作「新世紀エヴァンゲリオン」キャラクターデザイン、「フリクリ」キャラクターデザインなど

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